リンパ浮腫治療例


医学的・科学的データに基づいたリンパ浮腫治療を実践しています。
この10年で多くの知見が蓄積され、治療法が更に進歩してきました。
我々は下記疾患に対して、画像診断を基に、低侵襲の根治的治療法を提供しております。

対象疾患

手術の説明書はこちら
注1; 一般的な手術説明書になります。詳細は、病態によって変わりますので、受診時にご確認ください。

注2; 治療内容、費用、主なリスク、副作用等に関して記載しております。

リンパ管静脈吻合術による治療

当チームでは、リンパシンチ、ICGリンパ管蛍光造影検査、超音波装置によるリンパ管硬化所見を術前に評価し、治療経過見込みを事前に患者さんにご説明しております。

※写真掲載に関しては、患者さんに書面による同意を頂いております。
※医療法上の広告ガイドライン(厚労省)に則り、症例写真を掲載しています。

上肢リンパ浮腫症例

下肢リンパ浮腫

下肢リンパ浮腫症例 (LVAと保存療法の連携治療)

下記症例は、保存療法(ストッキング・リンパドレナージ)を行うたびに蜂窩織炎が出現し、治療が中断し、リンパ浮腫が徐々に悪化し続けていました。LVAにて蜂窩織炎を抑制し、その後、保存療法を行うことで浮腫の改善を認めました。

18年前に子宮頚癌に対して広汎子宮全摘術、リンパ節郭清術、放射線治療術を受けました。治療後から、両下肢リンパ浮腫が出現し、保存療法を行いましたが徐々に症状が悪化しました。ここ数年は年4回程度の蜂窩織炎(40℃程度の発熱)が起こり、また、リンパ漏が下腿裏面や大腿内側から持続している状態で、圧迫療法を行うことも、社会生活を送ることも大変難しい状態でした。当診療チームにおいて、2回の局所麻酔下リンパ管静脈吻合術を行い、蜂窩織炎が起こらなくなったことで圧迫療法を行えるようになり、浮腫の改善に加えて、リンパ漏も消失しました。
※本症例は国際医学雑誌 Annals of Vascular Surgery 20158月号に掲載されております。治療経過説明に加え、治療前・後の被写体の状態や、撮影条件は同一としており、「医療機関ホームページガイドライン(厚生労働省)」に則り医学的に正確な情報を掲載しております。

Mihara M, Hara H et al. Combined conservative treatment and Lymphatic Venous anastomosis for severe lower limb lymphedema with recurrent cellulitis. Ann Vasc Surg. 2015 Jul 2.

上肢リンパ浮腫症例

12年前に右乳癌に対して乳房切除術、リンパ節郭清術、放射線治療術を受けました。治療後から、右上肢のリンパ浮腫が出現し、保存療法を行いましたが、症状が徐々に悪化しました。ここ数年は年間10回以上の蜂窩織炎(40℃程度の発熱)が起こっている状態で、社会生活を送ることが大変難しい状態でした。当診療チームにおいて、局所麻酔下リンパ管静脈吻合術を2回行い、術後は浮腫の改善に加えて、蜂窩織炎もほぼ消失しました。その後、整容面の改善を目指して、脂肪吸引手術を実施しました。 

※本症例は、国際医学雑誌 British Journal of Surgery 2014年8月号に掲載されております。治療経過説明に加え、治療前・後の被写体の状態や、撮影条件は同一としており、「医療機関ホームページガイドライン(厚生労働省)」に則り医学的に正確な情報を掲載しております。

【新生児・小児の乳び胸腹水・リンパ浮腫症例】

これまで新生児の全身型リンパ管低形成症に対し、様々な診断法・治療法が行われてきましたが、内科治療に抵抗する児は予後が悪く、99%以上の死亡率とも言われてきました。
我々は成人リンパ浮腫患者で実践してきた、診断法・治療法を本疾患に応用することで、治癒症例を得てきました。我々は全国の患児治療をサポートすることで、科学的なデータを蓄積し、治療プロトコールの確立を進めています。現在では、新生児科医師・放射線科医師と、我々と医療機関・診療科の枠を超えたチーム体制を組んで診療にあたっています。
これまで、都立大塚病院(東京)、神奈川こども医療センター(神奈川)、筑波大学(茨城)、大阪母子医療センター(大阪)、長良医療センター(岐阜)にて新生児科・小児科診療のサポートを行ってきました。

生後約1ヶ月の女児。乳び胸腹水(1日約500cc)に対して、内科的治療実施するも治療効果認めず。
リンパ管静脈吻合術を実施し、術後7日目に乳び胸腹水が消失し、全身状態は改善しました。

現在、我々は新しいリンパ外科技術を応用し、新生児や、小児の乳び胸腹水・リンパ疾患の治療を行っております。まだまだ発展途上の治療法ですが、徐々に治療成績は向上しております。
治療に難渋されている患者さんは、担当医師より三原宛に直接ご連絡を下さい。できる限り治療のサポートさせて頂きたいと思っております。医学的また、科学的データを基に診療を行っております。

【医学論文情報(英語)】

・ Annals of Vascular Surgery (2015年8月号)に治療成果を報告しております。詳細はこちら(英語)。
・ Journal of Pediatrics (2014年5月号)に神奈川こども医療センター・新生児科 柴崎Drと、ICG(インドシアニングリーン)リンパ管蛍光造影検査の有効性を報告しております。詳細はこちら(英語)。
・ SAGE Open Med Case Rep. 2017 (in press) に当チーム・原医師がリンパ節造影に関する治療実績を報告。 

リンパ管静脈吻合術(LVA)

新しいリンパ機能検査 / 診断法

 リンパ浮腫は患者さん毎にリンパ機能を評価し、最善の治療法を選択する時代が来ました。これまで長期間にわたり悩んでいた患者さんも、ぜひ検査を受けられる事をお勧めします。今まで治療不能と言われていた状況でも、解決策が見つかる可能性があります。

 

低侵襲治療法 -リンパ外科-

 低侵襲治療法とは、検査・治療においてできる限り患者さんの身体への影響を減らした治療法です。60年ほど前にブラジルで報告された全身麻酔下のリンパ管静脈吻合術は、医療技術の進歩により、現在では局所麻酔で実施できるまで進歩してきました。当チームでは90才を超える患者さんの外科治療も安全に実施しています。 

患者さんの病態に合わせたオーダーメイド治療

 これまで治療が不可能とされてきたリンパ浮腫ですが、ここ10年の飛躍的な医学の進歩により、治療の可能性が生まれてきました。外科治療の対象患者さんは、保存療法を実施するも悪化している方、蜂窩織炎の発生や痛みに悩まれている方や、保存療法にて軽快しているが、更なる改善を希望される方です。 


三原の外来受診に関して

全国より多数の患者さんに御来院頂き、三原外来の初診予約が大変取りにくい状況が続いております。できるだけスムーズに受診頂きたいと考え、このホームページを作成致しました。
JR東京総合病院の予約センターで予約受付をお願いいたします。完全予約制となります。

 診療に関する質問や、受診に関する質問は各医療機関にお問い合わせ頂くか、診療の際に直接お問い合わせ下さい。これまで同様、患者さん毎の状況に合わせて、最善の治療を提供し続けたいと思います。

LinK -Door to Lymphedema Surgery-

座右の銘「リンパをどげんかせんといかん!」

  1. 医学的エビデンスをもとに、最善の診断・治療技術を提供します。
  2. あなたに合ったオーダー明度のリンパ浮腫治療を実践します。
  3. 低侵襲の根治的治療を実践します。
  • JR東京総合病院(火曜日午後、木曜日午後、第24週土曜日午後の外来担当)
  • モミの木診療所(完全予約制にて外来担当)
  • ベテル南新宿診療所(第13水曜日午後の外来担当)



共著/リンパ浮腫(よく分かる最新の医学)/主婦の友社