医療者からの質問・問い合わせ・見学希望は三原宛のメールアドレス(miharaアットマークkeiseigeka.name)にご連絡ください。緊急患者さんの問い合わせは、直接、JR東京総合病院(病院代表 03-3320-2210)にご連絡ください。
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(注2)患者様の直接の問い合わせには対応が難しいため、JR東京総合病院を直接受診ください。予約はこちらから。
Q1:リンパ浮腫とはどういう病気ですか?
A1:がんの治療において、手術でリンパ節を取り除いたり、放射線治療によってリンパの流れが停滞することで、生涯にわたり腕や脚がむくむことがあります。このむくみをリンパ浮腫といいます。これは乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、皮膚がんなどの治療による後遺症のひとつです。発症時期には個人差があり、手術直後から発症することもあれば10年以上経過してから発症することもあります。
リンパ浮腫は、がんの治療を受けた全ての患者さんが発症するわけではありませんが、一度発症すると治りにくいという特徴があります。軽いむくみであれば、自己管理をしながら普段の生活を送ることができますが、重症化すると生活に支障を来すことがあります。発症後は早い時期から治療を始め、悪化を防ぐことが重要です。
旅行や引っ越しなどで重い荷物を運ぶなど、無理をしすぎるとむくみのきっかけになることがあります。また、炎症をきっかけにむくみを発症することもあります。
Q2:保存療法と外科治療ではどちらが効果がありますか?
A2.:患者さんごとに残存するリンパ機能が異なるため、治療方針決定前にリンパシンチ検査、または、(ICGインドシアニングリーン)リンパ管蛍光造影検査)を行います。リンパ機能を基に治療方針(保存療法、外科治療、または両方)を決定します。リンパ機能が比較的残存している場合は、リンパ管静脈吻合術(局所麻酔)が選択肢となり得ますし、リンパ機能が低下している場合は保存療法や、リンパ節移植(全身麻酔)、脂肪吸引(全身麻酔)等が選択肢となります。当外来の方針としては、リスクの低い局所麻酔下・リンパ管静脈吻合術を外科治療の第一選択としており、効果が現れないようであれば、他の治療を選択肢としています。
Q3:局所麻酔下・リンパ管静脈吻合術でどのくらい安静にする必要がありますか?
A3:手術当日から短時間(20-30分)の歩行は可能です。洗面・トイレ等は手術直後から可能です。
手術翌日からシャワーに入れます。入浴に関しては、平均して術後10日目からです。
仕事の復帰は、病態にもよりますが早い方で、手術翌日から復帰されています。
詳細は担当医にご確認下さい。
Q4:リンパ管静脈吻合術の術後に重大な合併症が出たことはありますか?
A4:ここ10年で、重大な合併症を経験したことはありません。但し、手術と言うこともあり、一般的な合併症(出血・感染・薬剤アレルギー等)は一定の確立で生じる可能性があります。
当チームにおける術後の感染・創離開の発生確率は、0.1%以下です。
Q5:手術の適応はどのように決定されますか?
A5:外来にて実施するリンパシンチ検査、ICG(インドシアニングリーン)リンパ管造影検査にて決定します。患者さんのリンパ機能を評価後、患者さん本人(および家族)と相談の上、治療方針を決定しております。
Q6:手術は保険が使えますか?
A6:問題なく使用できます。
Q1:予約を取るための電話連絡先はどこですか。
A1:当院の医療連携室で電話番号は「03-3373-5931」です。今後連絡先が変わる場合がありますので、ホームページをご覧ください。
Q2:毎月1日に電話をすれば絶対外来予約がとれますか。
A2:初診患者さまの受け入れ枠に限りがありますので、お約束はできかねます。ご了承ください。
Q3:済生会で来年の手術の予約をしていたのだけれど、どうしたらよいですか。
A3:当院での手術に変更になると思います。三原か原から電話で連絡をしますので、しばらくお待ちください。
Q4:手術は済生会で決めていた手術日程と同じになりますか。
A4:決められていた日程とは別の日になる可能性がありますが、出来るだけ近い日程になるように調整させていただきます。
Q5:予約なしで受診はできますか。
A5:当院リンパ外科・再建外科は完全予約制となっております。申し訳ございませんが、予約のない患者さまの受診はできません。
Q6:この電話以外に初診の予約を取る方法はありますか。
A6:郵便で初診予約申込書を送っていただく方法を用意しました。毎月25日までに届いた申し込みを抽選し、翌々月の初診予約をお取りします。返信用封筒を同封して下さい。結果と案内を入れてお送りいたします。
Q7:リンパ外科・再建外科の初診外来は週に何日ありますか。
A7:平成30年1月より木曜日と土曜日の午後に診察します。ただし、今後変更が考えられますのでホームページ及び院内掲示をご覧ください。
Q8:初診は1日に何人受診できるのですか。
A8:状況に応じて人数を設定させていただいております。
Q9:済生会川口総合病院やJR東京総合病院宛の紹介状を持っていますが、他の医療機関を受診しても大丈夫ですか。
A9:行かれる医療機関にその旨をお伝えの上、ご受診ください。なお、三原医師、原医師が出向しているベテル南新宿診療所を受診された場合、必要に応じてJR東京総合病院をご紹介させていただきます。
Q10:済生会川口総合病院やJR東京総合病院でない医療機関を受診するのは心配です。
A10:三原医師、原医師が出向している医療機関でしたら、済生会川口総合病院やJR東京総合病院と同じ内容で診療をしております。安心してご受診ください。必要があれば、JR東京総合病院をご紹介させていただきます。
Q11:がんの手術後ではないのですが、手や足がむくんでいます。診てもらえますか。
A11:むくみの原因として、心臓や腎臓、血管に問題があることもあります。まずかかりつけ医にご相談いただき、必要に応じて紹介状を書いてもらってください。
Q12:初診のときに持って行くものはありますか。
A12:紹介状(診療情報提供書)をお持ちください。また、採血(*)、心電図、胸のレントゲン、下肢静脈エコー、ABI(足関節上腕血圧比;動脈硬化の検査)などの結果をお持ちであればご持参ください。
《*血算、アルブミン、肝機能、腎機能、甲状腺機能、脂質、グルコース》
これらをかかりつけ医で済ませておいていただくと、診療がスムーズになります。また、お持ちの弾性ストッキング、弾性スリーブ、弾性包帯があればご持参ください。
Q13:現在あし(腕)が真っ赤になって熱があるのですが。
A13:かかりつけの先生や、お近くの皮膚科、救急病院などにご相談ください。
Q14:急にあし(腕)のむくみがひどくなってしまい、心配なのですが。
Q15:急にあし(腕)のむくみが出たのですが。
Q16:むくみがある部分に痛みがあってつらいのですが。
A14~16:エコノミークラス症候群の可能性もありますので、かかりつけの先生にご相談ください。