当チームでは、小児および特発性リンパ浮腫に対して、下記の治療法を組み合わせて治療を行っています。基本的には保存療法を行い、必要であれば補助治療として外科治療を選択します。研究段階ではありますが、再生医療の治療法応用も進めております。短期的な治療計画だけではなく、数十年以上も先を見据えた治療計画を本人・家族と相談の上で、立てたいと思います。
リンパ浮腫の治療の基本は、「複合的理学療法」と呼ばれる保存療法です。
複合的理学療法には、以下の4つが含まれます。
- 弾性包帯や弾性ストッキングによる圧迫療法
- 徒手的リンパドレナージ(マッサージ)
- スキンケア
- 圧迫した状態での運動療法
手術を行う際も、保存療法は必須です。手術を行うことで、保存療法の効果を大きくすることができます。また、手術後には保存療法を軽くしたり、状態によっては弾性ストッキングをはかないで過ごす日を作れたりすることもあります。